中国地方で味わいたいご当地グルメ

中国地方で抑えておくべきご当地グルメといえば、日本一といわれる下関のふぐ料理です。山口県では約3000年以上前から食べられてきたとされる歴史あるふぐ料理は、刺身、雑炊、てっさ、白子、ヒレ酒などの多彩なグルメが堪能できます。水揚げ港ならではの新鮮なふぐは、地元だからこそ味わえる極上の味なのです。知名度の高い広島風お好み焼きは、広島のソウルフードと呼ばれます。生地と具を混ぜ合わせないことが特徴で、薄く焼いた生地にキャベツ、もやしなどの野菜、豚肉の順番でのせてひっくり返して蒸し焼きにするのです。

焼きそばと薄焼きの卵を合わせて食べる独自のお好み焼きは、お酒の〆として人気。是非、本場の味を堪能したいグルメです。鳥取県の松葉ガニは、最高級のブランドガニ。食べられる期間が限られますが、このカニを目当てに多くの観光客が訪れます。カニ刺、茹でガニ、香ばしい焼きガニなど素材の味が存分に堪能できるシンプルなメニューでカニ本来のおいしさが堪能できるのです。是非、地元で味わいたいグルメです。

岡山県倉敷市の、どどめせは岡山独特のご当地寿司です。炊き込みごはんに酢を混ぜた煮込み寿司で、「備前ばら寿司」のルーツといわれます。だしの味と合わせ酢のバランスが絶妙で、シンプルながら独特の深い味わいです。豊富な具材の炊き込みご飯の上に色鮮やかな海の幸と野菜がたっぷり盛り付けられ、瀬戸内海の豊かな自然に育まれたグルメを、存分に堪能することができるのです。島根県出雲市のぼてぼて茶は、約200年前、茶人として知られる松平不味公が広めたとされる歴史あるグルメです。茶筅(ちゃせん)で泡立てた番茶の中に、おこわ、煮豆、漬け物と刻んだ高野豆腐が入っています。箸を使わずに茶碗の底を軽く叩き、お茶と一緒に一口で食べるのです。仕事の合間にも、立ったままでも食べられると間食や非常食として広まったといわれます。観光の散策中の休憩に、サクッと食べられる名物グルメなのです。